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【経営コンサル】一族経営のしくじり談 A社編

皆さんこんにちは。

モーターフォワードの経営・営業推進コンサルティング担当の白水です。

今日は掲題の一族経営のしくじりについて。

 

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一族経営と書きましたが、日本のほとんどの町の車屋さんが一族経営ではないでしょうか?

例えば、山田自動車、鈴木モータースなどの一族の苗字の社名を掲げられている中販さん、整備工場が大半かと存じます。

別に苗字が社名に入っていること自体は問題ないのですが、社員を雇用しているのにいわゆる3ちゃん企業の延長で経営をしている車屋さんも多いと私は感じています。

私が過去に取引をさせて頂いたそんな車屋さんの中から一族経営の失敗談を書いてまいります。

 

自動車整備工場A社は、某地方都市から少し離れた田舎町にある車屋さんです。

 

会長→おじいちゃん ※創業者

社長→会長の息子

役員・経理・保険→会長夫人

従業員→整備士4名・事務員2名

 

で運営している会社さんです。

私は社長から、自分の代になって会社を良くしたい、変えたいと相談を受けコンサルティングに着手することになりました。また、従業員への現状ヒアリングも実施し、私に社内の困りごとを正直に話してくれる従業員さんも1人関係を作ることが出来ました。

従業員さんから聞いたこの車屋さんの困りごとは以下の通りでした。

 

・昇給は一生無し

・給与規定無し

・会長の思いつきで何度もシステム開発などに金を払っては途中頓挫してきた姿を従業員は見てきた→なのに給料は上がらない。

・社内内装を変えようと社長に何度も事務員から訴えかけた。特にショールームに家庭用のダイニングテーブルが置いてあるのはダサいからやめて欲しいと何度も伝えたが社長は変える気はいまだにない。

 

上記を率直に、且つ従業員に怒らない前提で社長に私から伝え、まずは待遇面の見える化ショールームもできるだけ金をかけずにお客様をお迎えしやすい作りに変えるべく社長へ提案することから着手しました。

社長も真摯に受け止めてくださり、何度も私に電話が来るようになり、

 

役員会で話をしてみる

 

と何度も私に社長は仰いました。

 

しかし、何度も、何度も、役員会に〜という言葉だけが私に社長からかけられます。

私が督促し諭しても社長は役員会に〜という言葉をオウム返しです。

 

待遇面が変わり、頑張って車販や保険獲得ができれば給与に反映する!と目を輝かせていた従業員達も、段々と冷めていくのが分かりました。

あー、いつものやつか。と言わんばかりに。

 

そして1年が経とうとした頃、私の方からコンサルティング契約の打切りを社長に申し出ました。

社長からは、あなたのスピード感についていけずに申し訳なかった。と謝罪を受けました。

 

読者の方は分かってくださると思いますが、それは違いますよね。スピード感などではなく、社長が役員会という名の、会長、会長夫人の古い考えを払拭出来なかっただけなのです。

 

私がコンサルティング契約の打切りを従業員さんに伝え、お別れの挨拶をした時の従業員さんの悲しそうな顔は忘れられません。そして、従業員さんの1人は私に言いました。

 

社長は外面だけ異常に良いんです。取引先にも良い顔して良いことだけ言うけど中身がいつも伴わない。みんな呆れています。今回もいつものことでした。

 

その後、女性事務員が1人辞め、工場長含む整備士2人が退職したと風の噂で聞きました。今もその会社さんは存続はされていますが、かなり厳しい状況にあることは間違いないでしょう。

 

如何でしょうか?

貴社はこのような事になってはいませんか?

 

 

本当に今を変えたい車屋さんの社長様がいらっしゃれば、モーターフォワードへご連絡ください。会長など、関係ありません。社長とは弊社が一緒に走ります。

 

モーターフォワード 白水